「誰のどんな困りごと」に応えるか?11期生の半年間がスタート

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11期生の支援期間のスタートとなる「キックオフ研修」を9月4日・5日に開催しました。

台風の影響により会場やプログラムを変更しての研修となりましたが、例年通り充実した時間となりました。

|キックオフ研修とは?

東海若手起業塾では、8月の最終選考会で選ばれた起業家に、若者や起業家・中小企業の専門家である「コーディネーター」そしてブラザー工業の社員が「プロボノ」として付き、3人体制のチームで半年間を過ごします。
その半年間の支援期間のスタートであり、半年後のありたい姿を決める研修が「キックオフ研修」
メンターと言われる先輩起業家たちのアドバイスやフィードバックを受けながら、チームで戦略を作っていきます。

|台風の中スタート! #1日目

台風の風が吹き付ける中おこなわれたキックオフ研修1日目は、起業家のプレゼンにメンターが質問・フィードバックをおこなう「事業戦略会議」から始まりました。
8分間のプレゼンに対して、質問・フィードバックの時間は16分。メンター同士の議論も重ねながら、起業家に厳しいフィードバックが投げかけられます。
「どうして独立してやろうと思ったのか?」「ミッションとして何がやりたいのか?」といった一人の起業家としての根本に関わる質問から「誰を、どこで、どこまで支援するのか」「マーケティングを優先した方がいいのではないか」といった戦略作りに関する質問まで、次々と質問が飛び交い、あっという間に一人一人の持ち時間が過ぎ去っていきます。
お昼を挟んでからは「関所」と呼ばれる、起業家チームが建てた計画や目標、おこなった調査に基づいて、更にメンターと起業家との議論をおこなう場が開かれました。

午前中の事業戦略会議を受けて、より具体的に半年後の最終報告会、翌日の研修に向けての計画が立てられていきます。

最後には翌日までに調べてくることを決めたり、調査をする上での仮説を作ったりと、各チームで1日目のまとめがおこなわれていきました。

|半年後を見据えて #2日目

台風もすっかり通り過ぎ、暑さを感じる晴天の中で2日目がスタート。
台風の影響で参加ができなかった方も集まり、よりチームとしての結束感が高まっていくのを感じます。
冒頭の起業家からのあいさつでは「壁にぶち当たっている感じがあるので、良い仮説を立てられるように頑張りたい」「大混乱で、宿題やっている最中だけど深みにはまっているような状況」と、モヤモヤした状態にいる様子が伺えます。
2日目の関所は、メンターに博報堂の船木さんを迎えてスタート。
昨日の研修が終わってからの調査・宿題を踏まえて「誰のどんな困りごとに応えるのか」「起業塾の半年間で何を取り組むのか」を1日かけて少しずつ明確にしていきます。
ホワイトボードや模造紙で整理をしたり先行事例のヒアリングをおこなったりしながら、関所を何度も繰り返します。

「半年間の先に、長期的に目指すことはなんなのか」「対象者はどんな人なのか」などの問いを受けながら、チームで計画をブラッシュアップしていきました。

1日目のスタートから約32時間。
最後には「誰のどんな困りごとに応えるのか」「起業塾の半年間で何を取り組むのか」そして振り返りを全体で共有してもらいました。
「昨日の台風のように、嵐のような2日間でした」「頭の中を引っかき回されたような感じ」という声が上がるように、皆さんまだまだモヤモヤの中にいる様子。
2日目の晴天のように、半年後にすっきりとしたビジョンが描けるよう、各チーム一歩一歩進んでいきます!
(@事務局 古井)