先日5月27日に東海若手起業塾15期募集説明会&トークイベント【第4弾】
愛知の起業家に聞く!企業と&地域で医療福祉をどう広げる?を開催しました!
ゲストは、
株式会社アルディ 専務取締役/ 一般社団法人will代表として、愛知県豊田市を拠点に、障がい者の賃金アップをめざして事業を展開している首藤政俊 さんと、
株式会社社長GLOBAL Inc. 代表取締役として、愛知県刈谷市を拠点に、いろんなカタチの妊娠・出産・育児に寄り添う事業を展開している杉浦加菜子さん。
まずはゲストのお二人から、事業紹介、そしてこの日のテーマである「愛知の起業家に聞く!企業と&地域で医療福祉をどう広げる?」についてプレゼンしていただきました。
■ゲストプレゼン 首藤さんより■
首藤さんは、2013年に、株式会社アルディで第二創業として「福祉×ものづくり」の事業をスタート。2020年には一般社団法人Will 福祉イノベーションラボを開所し、障害のある人の仕事づくりと工賃向上を目指して活動しています。
一般社団法人Willの事業所は、就労継続支援B型事業所として運営しています。
「就労継続支援B型事業所での1人の平均所得は16,000円/月ほどなんです。僕はこの金額が2,000円でもいいから上昇する仕組みを作ろうと思い、日々奮闘しています。」一般社団法人Will 福祉イノベーションラボでは、企業からの内職仕事・畑仕事・ブルーベリー農園・自主製品の製造販売をおこなっています。
「1個100円で買える無人のお菓子販売など、地域の人とのタッチポイントを増やして、地域福祉が身近になるように設計することを意識して仕事を作っています。」
■ゲストプレゼン 杉浦さんより■
杉浦さんは、大学卒業後、東京都内の産婦人科で助産師として働き3000人以上の妊婦さん・赤ちゃんと関わってきました。
その後、ご自身が海外で出産をし、欲しい時に欲しいサービスに辿り着けないことや、気軽に相談できる人がいないことに気付き、月経・妊活・育児・更年期などライフステージで悩む世界の女性と家族が助産師にオンラインで心身の相談ができるサービス「じょさんしオンライン」を2019年に立ち上げました。
現在事業としては、企業向けと個人向けに展開。企業に対しては、セミナー・新規事業のアドバイザー・福利厚生サービス構築のサポート、個人に対しては、オンライン相談や講座を行っています。
プレゼンのあとは、本日のテーマについてのクロストークへ。
■クロストーク■
古井:今日は「企業や地域でどう進めていくか?」というテーマですが、企業や地域から、どんなことが求められていると思いますか?
杉浦さん:色々な種類があるんですが、従業員の相談サービスからやって欲しいというという企業さんと、女性への理解を深めるためのセミナーからやってほしいという大きく2パターンがありますね。
企業さんによって、何を求めているのかが全然違うので、ベースの事業を元に、企業ごとにカスタマイズすることが多いですが、共通しているのは、女性の健康周りのサポートをしたいとか女性がもっと働きやすい会社づくりをしていきたいというところです。
首藤さん:ものづくりをするときは、ストーリーを作ることを大切にしています。例えば豊田市オリジナルの防災の商品を作ったときは、豊田市内の福祉事業所の仕事作りというストーリーに加えて、その非常食が地域の防災を支えるというストーリーも加えました。自分が見えているストーリーを、地域内の他の人にも見せるために、まずは、なんでも試作品を綺麗な形ではなくてもいいから作って企業や地域の方にご提案するようには意識していますね。
古井:杉浦さんの場合は、首藤さんと違って実際のものを見せづらいですよね。何か意識していることはありますか?
杉浦さん:一緒に進める企業の社員の方へのアンケートを作成してその結果から事業を考えるような形をとっています。現場を知ってもらうことによって「うちの会社の社員がそう思ってるなら、本腰入れて女性が働きやすくしないといけないな」と思っていただきやすくなります。
古井:首藤さんの話には「地域の人に知ってもらう」という言葉がありましたよね。
首藤さん:障がい福祉はまだまだ知られていません。新聞などを通して、少しずつ、農福連携事業をやっていることを企業にも地域住民にも知ってもらうことで、地元の方が「畑使っていいよ!」とか「竹チップ持っていって!」と言ってくれたり、そういう繋がりから、地域の課題が見えてきたりします。
―最後に東海若手起業塾を振り返って、参加者の方に一言お願いします!―
<首藤さんより>
塾生だった時に、「あなた、何も考えてなさそうだから、とにかくたくさんの人に会って話しなさい」と言われたことを思い出しました。僕は考えるよりも行動が先に出る人間で、「本当にこの行動で合ってるのかな…?これ無駄じゃないかな?」と思う瞬間もあるんです。でも当時のその言葉が今でも自分の原動力になっていますね。ぜひみなさんにも東海若手起業塾の門を叩いていただきたいなと思っています!
<杉浦さんより>
東海若手起業塾で得られたことは、自分のやってきたことに自信が持てるようになったことです。やりたいことは変わらないし変えなくていいんだという自分の考え方の納得感を得られたし、見せ方や話し方もそれに付随して成長できたと思っています。
参加したらメンターの方々に様々なご指摘をしていただけます。その言葉の背景までしっかり考えて、なぜ今の自分に言ってくれているのだろうという部分を理解しつつ進めていけば、より良い半年になると思うので、ぜひエントリーしてみてください!
■東海若手起業塾ではただいま15期生のエントリー募集中です!■
「私たちにできる社会の変え方」を学びたい人のための塾、東海若手起業塾は、2022年度(15期生)塾生の募集中です。
募集〆切は6月6日です!
プログラムの日程やエントリー方法などは、ホームページをご覧ください。
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