2023年8月5日(土)に、16期の塾生を決定する最終選考会を開催しました。
今回も昨年に引き続き、オンライン配信と現地のハイブリッド開催という方法を取り、会場はブラザーミュージアムにて行いました。
会場に足をお運びくださった方、オンライン配信をご覧くださった方、ありがとうございました。
書類選考を通過した8名の起業家による8分間のプレゼンテーションの後に、10分間の質疑応答をおこないました。
今回、選考委員の市来氏が諸事情により欠席となりましたが、その他6名の選考委員により、厳正な審査をおこなった上で、最終的に3名の起業家と1名の特別研究員を選出しました。
まずは、順番に起業家から熱意のこもったプレゼンが行われました。
起業家たちは、なぜ事業を始めたのかという背景、そしてビジョン・ミッション、社会課題の構造や、事業内容、東海若手起業塾の半年間でやりたいアクションを、短い時間でまとめて発表しました。
今回、聴覚障がいを持つ参加者や視聴者がおり、出来る限り公平な情報伝達を保障するため、初の試みとして手話通訳をつけてのプレゼンテーションを行いました。
選考委員からは、起業家に対して事業に関することなど様々な質問が飛び交いました。
「このサービスのお客さんは誰ですか?」「最終的にどうなっていたらゴールですか?」「今すぐに始めない理由は何ですか?」「キャッシュポイントはどこですか?」「これをやる覚悟はありますか?」…
緊張感が漂う中、繰り広げられたプレゼンテーションと質疑応答。選考委員の鋭い質問に起業家が答えられないという場面もありました。
そうして、あっという間に8人のプレゼンテーションが終わりました。
そして、選考委員による厳正なる選考後、3名の起業家と1名の特別研究員、そして4名のオブザーバーが選出されました。
結果は、以下の通りです。
【塾生】
樋口 明日美 NPO法人プライズアウト 代表理事
福田 浩之 特定非営利活動法人アイキャン 事務局長
小林 祐介 一般社団法人草薙カルテッド 事務局
【特別研究員】(コーディネーター ・プロボノ無し)
住田 涼 一般社団法人Nancy 代表理事
【オブザーバー】
大屋 八千惠 日進市音楽文化連盟 代表
安藤 梢 蟬 事業主
木一 由佳子 NPO法人伝心LAB
白井 恵奈 合同会社ペテトテ 代表社員
選考後は、選考委員からの講評がありました。
全体への総評、起業家それぞれへの講評をしていただきました。
(総評 抜粋)
安形 真 氏 一般社団法人リズカーレ 代表理事
「こうして16期の起業家が決まりましたが、他の5人が劣っていた訳ではありません。今の段階で優劣をつけているという訳では決してないです。私たちの持っている支援リソースを見て、伸びるかなというのが判断基準です。今年からオブザーバーと言う制度が始まります。OBOGなどコミュニティを作って、みんなで支援していこうという試みです。社会を変えていく事業をする上で、結構厳しいことも言われますし、自信を落とすこともあります。この場を支えてくださているブラザー工業の皆さん、スタッフ、OBOGも含め、皆さんでこれからも社会をよくしていければと思います」
「塾生に選ばれた人とそうでなかった人の違いは、ビジネスモデルがどれくらいあるのか、どういうチームを作っていくかがある程度見えているかです。塾生への宿題は、どういうチームで、どう加速度的に進めていくかを検証していくこと。オブザーバーの皆さんは今、考えていること・やっていることをそのまま拡大していくとしんどくなってきます。自分がどこに力をいれて、誰に何をやってもらうのか。オブザーバーの皆さんは先輩方を見ながら、見守ると同時に自分に当てはめて頂ければなと思います」
さらに、選出された起業家から一言ずつ頂きました。
樋口 明日美 NPO法人プライズアウト 代表理事
「自分の未熟さと思考の甘さが分かりました。諦めないという事だけは決めているのでよろしくお願いします」
福田 浩之 特定非営利活動法人アイキャン 事務局長
「選ばれたからには東海若手起業塾のリソースを使って恥にならないように頑張ります」
小林 祐介 一般社団法人草薙カルテッド 事務局
「しょうもない30代にならないよう東海若手起業塾にもまれながら頑張りたいです」
住田 涼 一般社団法人Nancy 代表理事
「一番苦手なチーム作りを乗り越えていきたいなと思います」
こうして、緊張感と熱意で包まれた選考会が無事終わりました。
早速、8月末にはキックオフ研修があります。
私たち支援チームも一丸となって、最高の半年間にできるよう起業家と共に走っていきたいと思います!
(事務局 吉川)