らせん階段のように、広く深い2日間。12期キックオフ研修レポ

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8月の最終選考会を経て、12期の支援期間のスタートとなる「キックオフ研修」を9月7日・8日に開催しました。

|キックオフ研修とは?

東海若手起業塾では、8月の最終選考会で選ばれた起業家に、若者や起業家・中小企業の専門家である「コーディネーター」そしてブラザー工業の社員が「プロボノ」が加わり、3人チームで半年間活動していきます。

その半年間の支援期間のスタートであり、半年後のありたい姿を決める研修が「キックオフ研修」。

先輩起業家であるメンターや、実行委員会のアドバイスやフィードバックを受けながら、チームで戦略を作っていきます。

|岐阜、笠松へ! #1日目

今年のキックオフ研修の会場は、総合在宅医療クリニック「かがやきロッジ」。

クリニックの事務所でありながら、会議室・セミナールーム・キッチンなども併設され、イベント会場としても地域に開かれているスペースなんです。

東海若手起業塾で大切にしていることでもある「地域に愛されるビジネス」の1つの形として、キックオフ研修の会場として使わせていただきました。

最終選考会のように、まずは起業家のプレゼンから1日がスタート。

起業家は事業を立ち上げるにあたっての経緯や、社会課題の当事者が抱える悩み、問題の構造、また事業に関しての強みや弱み、中長期展望などを発表し、メンターからは質問やフィードバックが飛び交います。

「今ある課題だけではなくて、どうなったら理想なのか、ハッピーな状態が見えると良い」
「中長期展望を達成する上で、どのタイミングで、どんな障害があるのか。逆にいうと、何をしたらうまくいくのか。」

「強烈なコンセプトや核がない」「当事者だけに教育をするだけでははなくて、企業全体を握ってしまった方がいいのでは」

ゴールを達成するためにはどんな視点やプロセスが必要なのか、そもそもゴールはどんなもので、先には何があるのか…と、広く深く、多様な視点から事業を見つめ直していきます。

お昼を挟んでからは、チームで午後からの作戦を立てたのちに、「関所」と呼ばれるメンターとの議論の場へ。

プレゼンでメンターから出た質問を起点にして、現状を整理したり、新しい展開を考えたり…。

「頭がぐちゃぐちゃになった」「こんなに言ってもらえることはなかなかないので楽しい」など、捉え方は一人一人さまざまですが、戻ったり進んだりを
重ねていきます。

最後には、2日目の朝までにやることを各自発表。

メンターの川北さんからかけられた「当事者のことを深く知った上で、テストして欲しい。対象としている人たちを、本人より知っているか。本人が今後どういう目にあうのかを知っているのか。」との問いかけの通り、当事者の困りごとに立ち直った姿が見られました。

|アクションの設定へ #2日目

夏の終わりを感じさせない暑さの中、2日目がスタート。

コーディネーターの方から「らせん階段を上っているような感じ」との感想が出るように、単純なステップを踏むのではなく、何度も壁にぶち当たりながら、じっくりと議論が進んでいきます。

台風の影響で、予定よりも短縮したスケジュールとなりましたが、どのチームも少しずつ、具体的なアクションが形になっていきました。

最後には、参加した起業家・メンター・コーディネーター・プロボノの皆さんか一言ずつ感想をシェア。

「頭が混乱している」「すごく楽しかった」「エネルギーを放出する場所かと思っていたが、すごくエネルギーが溜まった感じ」「自分も起業家なのではないかという感覚」…と、言葉はそれぞれですが、皆さん充実感をにじませていました。

次の研修は12月。
この日の学びや結果をもとに、3ヶ月間チームで取り組んでいきます!

(@事務局 古井)