6月24日に、ブラザー工業の社員向けに「Business Socialize Camp 2019」を開催しました。
「Business Socialize Camp 2019」は、社会の変化を体感しこれからの道をイメージするための研修で、東海若手起業塾のスピンオフ企画として、5月から全3回に渡って開催しています。
▷第1回の様子はキーワードはプリンターとSDGs?ブラザー社員向け研修「Business Socialize Camp 2019」レポDay1へ
前回に引き続き、講師はイノベーションファクトリー代表取締役の中島康滋さん。
この日は「Art of Innovation」をテーマに、自分の感覚にアクセスし、物事を感覚的に理解するトレーニングをおこないました。
まず最初、参加者の皆さんに手渡されたのは「色鉛筆」「A4の白紙2枚」そして「フレーム」。
中島さんは「自由に使って、家に飾るものを作ってください」と呼びかけます。
皆さん、絵を描いたり紙を切ったり…。
さすがものづくり企業の社員さん!と言いたくなるような、綺麗な絵やモチーフがフレームの中に作られていきます。
ここで、ゲストとして東海若手起業塾の8期生であり、絵本作家として活動する生川真悟さんが登場!
生川さんは、ふだん子ども向けにおこなっているというワークショップの様子を実演しながら「何かを描こうとするのではなく、鉛筆を何本か持って、それを好きなように動かしてみて」と話します。
早速、ブラザー社員の皆さんも好きな色鉛筆を何本か持って…
わしゃわしゃ…と思うがままに線を描いていきます。
A4の紙がカラフルに彩られたところで、次はフレームを置きながら、どの部分を切り取るか決めていきます。
どんな色を使って線を引いたのか、どんな場所を切り取ったのか、その感性は人によって様々。
どのテーブルでも、皆さん他の人がどんな作品を作ったのか興味津々のようです。
自分の作品を作ったあとは、他の人の紙から好きな場所を切り取っていきます。
何を切り取るのかには、明文化された明確な基準はありません。
自分の心が「これだ!」と思うものを見つけるために、何度も歩き回ってはフレームを当てはめていきます。
こちらが、このワークを通して完成した作品。
最初におこなったワークとはうってかわって「何かを描こうとして作ったもの」ではなく「感性のままに描いたもの」ができあがりました。
児童虐待予防推進事業「子はたからプロジェクト」など、絵本作家として児童虐待に取り組む生川さん。
この日のワークを振り返りながら、参加者にこう話します。
「最初のワークでは、フレームがあると多くの方は枠の中に絵を描こうとします。
2つ目のワークでは、色鉛筆を何本も一度に持つことでうまく描けないようにして、思うがままに描くこと、そしてそこから感覚的に切り取ることを体験してもらいました。」
「社会課題も、切り取り方によって違うものに切り取られます。
僕も、子どもを自分で育てるまでは虐待をする親が悪い!と思っていたんですが、どうしようもない時があるんです。
あるところから切り取ると、ただの悪い人、ただの可哀想な人、ただの虐待を起こす確率が高い人…となっていきます。」
「感性で何かを切り取ることには、どうしてここを切り取ったのか?へのリズムがありますが、理屈で切り取るとリズムが分かりません。
感性は否定されるものではないので、皆さんの感性を大事にしていただきたいです。」
参加した方からは 「久々に右脳爆発して楽しさしかなかった。感性は否定されるものではないという言葉に自信をもらいました。」「自由な所から発想し、直感で色々と選ぶ&探していく事が楽しかった。」などの声をいただきました。
次回は起業家・ブラザー社員合同で「原体験に触れる」をテーマに研修を行う予定です。
(@事務局 古井)