6月12日に、当塾にエントリーされた起業家10人を対象にオンラインで「ブラッシュアップ研修①」を開催しました。
講師はIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表者川北秀人さんです。
研修の目的は「誰のどんな困りごとに(どう)応えるか」をはっきり定めること。
まず、川北さんから社会に挑む事業に求められる姿勢・視野について45分間レクチャーを受けます。レクチャーと言っても聞くだけではなく、起業家に対する厳しい問いから始まります。
あなたは
「社会を変えたい」のか、「社会に良さそうなことをしたい」だけなのか?」
そして、ニーズを知る・調べる、事業計画ではなく社会を変える計画を立てる、など様々な手法や思考を社会背景の変化とともに学びます。
特に、2030年に向けて事業構築を考える時、東海地方の「ものづくり」文化に依存せず、多様性のある環境で新しい感覚を持ってチャレンジする必要性があることを深く学びます。
頭と心が揺れ動くレクチャーを受けましたが、休むことなく、起業家自身が自らの事業に関してニーズ調査と結果、今後の課題などを発表し、お互いの発表に対して質問や意見を交わしました。起業家としてのマインドと思考が正にブラッシュアップされる研修1回目は約3時間で終了です。
研修2回目に向けて、ニーズ調査を具体的に実施し、事業の在り方を更新・再定義することが課されました。
7月17日にはオンライン「ブラッシュアップ研修②」を行いました。一次選考を通過した起業家を対象としていますが、今回は一次を通過しなかった起業家さんも精力的に参加してくださいました。講師は第1回同様に川北秀人さんです。
起業家さんは自らの事業構築について下記の項目等を調査し、その結果を発表してもらいました。
- 調査概要と結果
- 課題の規模、構造と今後
- 対策とその効果
発表時間5分の中で起業家の事業に対する想いや問題意識が溢れる発表が続きます。川北さんは起業家の発表に冷静かつ温かいフィードバックくださいました。起業家同士のフィードバックも行い、同じ時期に東海地区で起業する仲間としての叱咤激励が続きます。
一次選考を通過した起業家は下記の方々です。
・野村菜月(株式会社野村紙器)
・長田美奈 (つながる)
・池宮聖実(moily)
・伊藤 透(一般社団法人 サイクルライフマネジメント)
・福本兼也(electric sheep runner)
・伊藤クリスティーナ( Bri Asia合同会社(ブリエイジア))
・黄山 昇(株式会社Dream3.0)
今年はコロナ禍の影響を鑑み、初めてのオンライン開催となりましたが、2回のブラッシュアップ研修を通して、起業家の事業ニーズに対する調査方法やそこから見つけた課題に対する事業アプローチが精査される研修となりました。
最終選考に向けて起業塾はこれからも厳しく熱いプログラムが続きます。