9月1日・2日に、東海若手起業塾14期のキックオフ研修を開催しました。
この研修は、半年間の支援期間の中で、その名の通りキックオフとなる最初の2日間。
東海若手起業塾が目指す「真に地域や社会に必要とされる起業家」となるために、「誰のどんな困りごとに応えるのか」を明確にし、その実現に向けてこの半年間どのように動くかを徹底的に考え抜きます。
東海若手起業塾が目指す「真に地域や社会に必要とされる起業家」となるために、「誰のどんな困りごとに応えるのか」を明確にし、その実現に向けてこの半年間どのように動くかを徹底的に考え抜きます。
今年度も、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オフライン・オンライン併用での開催になりました。
2日間の模様を、事務局長古井がレポートします。
まず最初は「戦略会議」の時間。
各起業家が、創業の背景、ビジョンとミッション、現在の課題、東海若手起業塾の半年間で取り組みたいことなどを、zoomで画面共有をしながら発表した後に、メンターから質問やフィードバックが送られます。
「どういう課題なのか・構造なのか。自分たちが提供しているものは何でどう変えていくのか。やれていること、やれていないことの全体感の中で事業を整理していかないといけない。」
「大きな分野でなく、細かく分けて考えたときにどことマッチするのか。もう少しちゃんと分解して、原因がどこにあるのかを掘った方がいい。」
「この構造に気づいているという時点で整理はされている。逆に一人ではできない、1団体ではできない社会構造を変えるのは難しいので、自分はどの立ち位置でやるのかを決めることが大切」
一番最初のプレゼントいこともあり、手段の話ではなく、取り組んでいる社会課題の構造や、自社の立ち位置、ビジョンに関する指摘が目立ちました。
午後からは、戦略会議で明確になった論点を中心に、チーム(起業家・起業家パートナー・コーディネーター・プロボノ)で「誰のどんな困りごとに応えるか」を明確にしていきます。
メンターからアドバイスを受ける「関所」、そしてグループでの作業を繰り返していきます。
関所もグループ作業も、あっという間に終わっていきます。ぎゅっと詰まったタイムラインの中で、集中して議論するのもこの2日間の醍醐味。
議論を繰り返し、2日目の最後には、それぞれ「誰のどんな困りごとに応えるか」、また東海若手起業塾の半年間の支援期間で達成したいことを発表しました。
研修後、参加した起業家からは「いい意味で0に戻った。手段ありきで色々と考えていたからこそ、ミッションやビジョンが置き去りになってしまっていた。これでやっとスタート地点に立てたのかもしれない。」「普段であれば滅多に検討できない本質を議論することができ、今回の取り組みが中長期的に効いてくることを確信した。」と、本質に向き合い続けた2日間の手応えを感じる声が上がりました。
また、コーディネーターやプロボノの方も「ここまで言葉だけで深い議論をし続ける会議はめったにない。 これこそ知識者と若手の質高い会議だと感じた」「仮説⇔検証の高速サイクル、そのベースとなる仮説思考が必要だということを学びました。そして起業の大体のボトルネックは上記ではないかという仮説を持てました」と、様々な学びを得たようでした。
次回の研修は12月。それまで、チームでプロジェクトを進めていきます!