8月の最終選考会から、約1ヶ月。15期生への正式な支援期間の始まりとなるキックオフ研修を9月5日〜6日の2日に渡って開催しました。
コロナ禍の影響で、研修の参加者も運営者も一同にブラザーミュージアムに集まるのは2年ぶり。やはり、対面ならではの程良い緊張感と熱気が混ざった空気感の中での研修は、起業家チームにとって、とても充実した二日間になったのではないでしょうか。
怒涛の2日間の様子を、事務局がレポートします!
さて、東海若手起業塾のキックオフ研修は、今期の起業家・コーディネーター・プロボノの3人のチームメイトが初めて顔を合わせて議論する場であり、且つ、メンターや、実行委員会のフィードバックを受けながら、チームで戦略を作っていく場となっています。
この研修は、半年間の支援期間のスタートでもあるので、来年3月の起業家自身のありたい姿や、やり遂げたいことを決めるという立て付けになっています。そのため、4人の起業家の気合いが感じられる場面がたくさんありました。
1日目は、起業家からの8分間のプレゼンテーションから始まりました。
業界全体の抱える課題や各事業の背景から、事業の内容や現在地、さらには東海若手起業塾の半年間で取り組みたいことなどを発表し、メンター陣から質問やフィードバックを受けました。
「課題を俯瞰して、自分たちの事業の誇りを説明できるようになって欲しい。」「誰にどんな時に買って欲しいものなの?」「事業を作る上で明確なターゲットとなる人は何人くらいる想定?」「同様のサービスを考えている人との違いとその人に勝てるポイントは?」「プロトタイプを作って実践するのに具体的人どのくらいの期間とお金がいるの?」
メンターからの質問は、定量的でもあり、定性的でもあって、質問の観点が鋭いものが多く、起業家がすぐに返答できないことも。今までに自分自身の中になかった問いに戸惑いながらも、この二日間で考えるべき視点を整理することに繋がっていました。
お昼休憩後の時間は、チームごとの作業&メンターとの議論の時間。
チーム内で、発表時の質問やフィードバックの意図や意味を紐解きながら皆で議論したいことを考え、各メンターと思考を深めました。
チーム作業では、ポストイットやホワイトボードを使いながら、新ためてコーディネーターやプロボノが起業家のやりたいことや事業の展開を整理する場面も。
メンターとの議論では、知見や考え方のインプットと自身の考えを捻り出しながら話すアウトプットを繰り返していました。
2日目は、一日中、チームごとの作業&メンターとの議論の時間。論点を整理しつつ、議論を深め、メンター陣と話して新たな視点をチーム内にもち帰って、考え直し…というハードなスケジュールの1日でした。
最後に、起業家・メンター・コーディネーター・プロボノの皆さんからの感想をシェアしたいと思います。
まずは起業家からの宣言をピックアップしてお伝えします。
「ビジネスモデルは、まだまだ甘くてまだ定まっていないので実際にサービス提供できるように、まずは、中間研修まで頑張りたい」「きちんと地域にアンケートとってデータを読み解いて、何が足りなくて何が課題なのかを読み解いていこうと思う」
次に、メンターからの呼びかけをお伝えします。
「ターゲットとなる1000人のことを考えて、一人一人こういう人がいると知ることが大事なので、解像度高めていきましょう」「短期的な目線と長期的な目線の行き来をどれだけ早く回していけるかってのが大事なので頑張っていきましょう」
次回、同じメンバーが集まる「中間研修」は3ヶ月後の12月初旬に行われます。今後は各チームごとに議論を深め、実践していくパート。チームが一丸となって、思考が深まりどんどんと事業が進んでいくのを事務局もサポートしていきたいと思います。4組の起業家の成長が楽しみです!