11月27日〜28日に、東海若手起業塾17期生の中間研修を開催しました。
東海若手起業塾生の半年間の支援期間の中で、折り返しとなる中間研修。
中間研修の目的は、キックオフ研修から3ヶ月経ち、これまでの自分たちの動きを振り返るとともに、「本当に自分たちが目指す地域や社会の姿」を徹底的に描き直すこと。
最終報告会までにどうなっていたいのか、どんなアクションをしていくのか、2日間でとことん磨いていきます。
【中間研修のプログラム概要】
▶1日目
目標設定
ガイダンス
戦略会議
関所、チーム作業①
翌日までにやること発表
クロージング
▶2日目
昨日からの状況シェア
ガイダンス
関所、チーム作業
2日間を終えての整理
・ミッション
・最終報告会でのありたい姿
・最終報告会までのアクションプラン
1日目は、チームや個人での目標設定から始まります。この2日間をどう過ごすのか目標や目的をチームで共有します。
全体のガイダンスでは、起業家から意気込みと、メンター・チーフコーディネーターからメッセージが共有されました。
「事業が前に進んでいるか不安だが、2日間がんばりたい」という起業家に対して、メンターは
「起業家は進捗がなくていいはずがない、起業家とは前に進んでいく力を持っているもの。腹をくくって足を動かしてとにかく行動してほしい。」と言葉を返します。
引き締まった雰囲気のまま戦略会議に移ります。
戦略会議とは、起業家がキックオフ研修から取り組んできたことや、それによって見えてきた課題、そして今後の事業展開について発表し、チーフコーディネーター・メンターから問いやフィードバックを受ける場です。
起業家のプレゼンに対してメンター・チーフコーディネーターからは、
「本当にこの事業で叶えたい社会は実現するのか?」
「当事者がどうなったら成功と言えますか?」
「顧客の真のニーズを得られる調査ができていないのでは?」
「事業と活動を切り分けて、社会を変えるために必要な活動と、事業の柱を区別して考えてみましょう」
など、時間の限り問いとフィードバックが返されます。
起業家は言葉に詰まったり、気付きを得たりしながら、多くのフィードバックを持ち帰って午後の時間に臨みます。
1日目の午後から2日目の夕方にかけて、起業家は、メンターからアドバイスを受ける「関所」と、事業のブラッシュアップするためにプロボノやコーディネーターと共に議論したり、調査を進めたりする「チーム作業」の時間を何度も繰り返していきます。
起業家の状態に合わせて、コーディネーターを中心に2日間で計10回以上ある関所とチーム作業の時間を最大限活用し、ありたい社会や地域の姿や、事業を考え続けます。
議論が進む中で
「このアイディアは顧客には受け入れられないのではないか」
「本当に価値を提供したい顧客は、現在想定されている人たちとは違うのではないか」など、客観的に事業を見つめることができているようでした。
また、実際に研修中に関係者への電話ヒアリングやステークホルダーマップの作成に取り組み、自団体の視点だけでなく、全体を俯瞰した上で社会を変える計画作りに取り組む起業家チームもありました。
研修の最後には、これまでの議論を最終報告会までのアクションに落とし込み発表します。
「次回までに商品の試作品を持って来る」
「専門家と一緒にノウハウを研究し、事業を確立していく」
「地域の中で1番この課題に詳しい事業者になり、現場の事例を作っていく」
など熱く語られたアクションプランは、キックオフ研修やギャザリング以上に覚悟を持って語られたものでした。
メンター・チーフコーディネーターも、その決意を後押しするようにエールを伝えます。
最終報告会まであと3ヶ月を切りました。
次回は2月1日にギャザリングDAY②が開催されます。
起業家はメンターやチームメンバーなどの関係者と現場で会う予定をいくつも作っていたしていました。
今後、活発なアクションをどんどん起こしていく起業家の皆さんのギャザリングでの報告が楽しみです。