2025年9月4日、5日にブラザーミュージアムにて、東海若手起業塾18期のキックオフ研修を開催しました。

キックオフ研修とは
半年間にわたる支援期間のスタートに位置づけられる研修です。
起業家自身の事業が「誰のどんな困りごとに応えるのか」を言語化し、期間中の目標を定めることをゴールに、社会を変える起業家としての基盤である「当事者理解」を深めます。
この日、今期の起業家・コーディネーター・プロボノのチームメンバーが初めて顔を合わせます。さらに、昨年に続き、最終選考会に参加した起業家もオブザーバーとして参加しました。
《DAY1》
1日目は、起業家によるプレゼンテーションからスタート。
「誰の、どんな課題を解決したいのか」「事業の内容」「塾で取り組みたいこと」を共有しました。

その後、メンターからの鋭い問いが投げかけられます。
- 「これは誰のための事業なのか?」
- 「サービスの価値と対価が伝わっていないのでは?」
- 「社会を変える覚悟を、あなた自身が持てているか?」

午後からはチーム作業と、起業家チームとメンターが向き合う「関所」の時間へ。
議論を重ねる中で、各チームの課題が明確になっていきます。

- ロジックモデルを完成させる
- 本当に困っている方がどんな行動を起こしているのか、その動線を考える
- どんな企業にアプローチするのかを整理する
- 頭で語らず心で語り、「ストーリーとして語れるようにする」ことを意識する
- 行政にこだわりすぎず、どんな人に関わってもらえるのかを考える
起業家たちはこれらを「明日までに取り組む宿題」として宣言し、1日目を終えました。
《DAY2》
2日目は、前夜に宣言した宿題の成果を共有するところから始まります。進捗報告に応じるように、メンターからは力強い言葉がかけられ、会場の熱量が高まります。
1日目の午後と同じように、チーム作業と関所を繰り返す中で、起業家たちの語り口や表情が変化し、覚悟を帯びた姿へ。

最終的に各チームは以下の4点を定め、発表しました。
- 誰のどんな困りごとに応えるか
- 東海若手起業塾の半年間の到達目標
- 10月「ギャザリングDAY」までのアクションプラン
- 11月「中間研修」までのアクションプラン
2日間を振り返って、メンターからは次のような言葉が贈られました。
- 初めての経験に戸惑いや混乱があるのは当然。むしろ“ごちゃ混ぜ”になる時間を楽しみながら、中間研修やギャザリングに向けてPDCAを回し続けてほしい。本当のスタートラインはここから。共に頑張っていきましょう。
- 当事者に向き合って事業を作っていく中で、今回肝だったのは「自分自身と向き合う」こと。小さなプライドは捨て、裸の自分で事業を創りあげてください。先輩起業家たちもいます。
次のステップへ
18期の次回集結は、10月の「ギャザリングDAY」。今回宣言したアクションをどこまで実践できたかをOBOGとともに振り返り、さらに磨き上げていきます。

起業家チームが積み重ねる行動を、事務局も全力でサポートしていきます。半年後の成長が今から楽しみです。