東海若手起業塾・第11期
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ゆいのふね
平工 顕太郎さん
- この事業を通じて実現したいことは何か?(事業の社会的ミッション)
川漁師である私が事業を立ち上げる最大の理由は、清流の国と表されるこの地域が川とともに育んできた文化を次世代へと繋げるためです。よって、私が事業を続けていく最大の目的は、川文化にまつわる伝統漁法の継承や伝統用具の保全、さらにそれらを遂行していくための技術継承、そして魚食普及などに派生します。当該事業の継続が、清流大国の文化継承に直結することを期待します。
- なぜそれを実現したいのか?(問題意識や個人的動機)
川で生計を立てられた川漁師は、時代の変遷により職業としての存在危機に直面しています。これからの川漁師には、漁業を取り巻く水辺環境の保全、水辺に関わるヒトの育成、青少年への環境教育等も重要な任務になると私は考えています。生業の維持に向けて、対象物の持続可能性に考慮できる新たな川漁師モデルが確立できれば、さらなる地域ブランドの底上げに貢献できると信じます。
- 事業概要(顧客・提供価値・具体的商品・サービス等)
日本屈指の清流ブランドを誇る長良川。現場を舞台に、漁業の衰退に歯止めをかけるため水揚げされた天然鮎の最適な販売チャネルの構成に向け6次産業を実現させます。さらに鮎は岐阜の県魚であり地域最大のシンボルです。併せて日本風土によって育まれる日本食の代表格であり最高の環境教育素材です。「食」と「教育」分野で川漁師の存在価値を見出します。
- 最終選考会にむけてひとこと
私は漁業者という立場ですので、対象物(河川環境、魚、漁具、顧客など)が持続可能でなければ生業が途絶えます。一方で、その対象物の持続には地域内外の協力が不可欠です。これまで現場で奮闘してまいりましたが派生する数々の課題に直面した今、その解決に向けてより大きな行動が求められています。現場で汗を流す覚悟はできております。お力を貸してください。