SPECIAL INTERVIEW

OB・OGのスペシャルインタビュー

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倉片稜さん

KUROFUNE株式会社 代表取締役

第12期生

活動地域:愛知県・東京都

原点回帰を、東海若手起業塾から

東海若手起業塾にエントリーしたのは、起業して2年目の時でした。起業1年目は、東京に支店を出したり、メンバーも15人ほど採用したり、どんどん拡大路線で進んでいました。しかしなかなかうまくいかなかったため、規模を縮小し、立て直しを図っていました。原点回帰で、名古屋でもう一度始めようと思った時に、元々名前を知っていた東海若手起業塾の募集を知り、エントリーしました。

事業ステージとしても、既に事業を始めていたもののアーリー段階ということもぴったりだと感じたのも、応募の理由の1つです。

誰よりも課題に詳しくなれ

代理店制度で人材紹介をするというビジネスモデルはできていたので、起業塾の期間中には、なぜKUROFUNEと組むのか、コアコンピタンスは何か、なぜ組むのかのブラッシュアップをしていました。メンターの方に何度も言われたのが「外国人の課題に関して、KUROFUNEが詳しい状態じゃないと、パートナー企業も組みたいと思えない」という言葉でした。そこで、外国人や企業の課題について知ろうと、企業や自治体、また外国人本人に、ヒアリングをおこないました。そこで分かったのは、企業は外国人が何に困っているか分からない、自治体は何をしていいかが分からない、そして外国人は、借金のことを話す人が多い、ということでした。 これを元に、東海若手起業塾の後半の期間では、代理店への営業を強化して事業収益の安定化をすると共に、外国人の生活の困りごとの解決策を探っていきました。外国人は生活で困っていることが多いのに、この分野はプレイヤーがほとんどいません。どうビジネス化しようか考えていた頃、三井住友海上の方と出会って、保険サービスの立ち上げをすることができました。 東海若手起業塾で得たのは、市場調査してからサービスをローンチする癖ですね。今でも、技能実習生と過ごしているときに、消費行動を注意深く見ています。彼らの行動を見たり、アンケート調査をしたりすることによって、まだプレイヤーがいなくて解決されていない課題を見つけられると嬉しくなります。

世界を舞台に、
社会を変えるIT企業へ

これまで、「日本」を開国するというビジョンを掲げていましたが、「外国人」にとって、母国と同じように働き・住みやすいと感じられる社会を実現していくことで世界を「開国」していく、というビジョンにアップデートしました。これからは日本以外にもサービスを広げて社会を変えていきたいと思って伊ます。まずは、2023年中に、サービスを12個に増やすこと。KUROFUNEのアプリがあれば生活は困らないと言えるように、サービスをどんどん開発していきたいです。

Message

日本で1番詳しくなること、 もっともっと勉強すること

起業家はサクセスストーリーをみんな語ると思いますし、いい話しかネットに乗りませんが、苦労して考えたから話が進んでいます。どの会社も苦労していて、苦労した会社の方が伸びます。ラッキーパンチはラッキーパンチでしかなくて、もっと調査したり実態を知らないとそこそこで終わってしまいます。 起業した人は、その課題に日本で1番詳しくならないといけないと思います。もっと勉強して、もっと考えて、もっともっと考えて、もっともっと頑張らなきゃいけない。考えるのが苦手な人は、東海若手起業塾のようなプログラムに参加して、進化させていくことだ大事だと思います。

倉片稜さんのプロフィール