SPECIAL INTERVIEW

OB・OGのスペシャルインタビュー

Voice

簗瀬寛さん

株式会社GOBOU 代表

第8期生

活動地域:愛知県岡崎市

キャラクターを俯瞰して「アイドルになりたい!」から「アイドルになる!」へ

経営のピンチから、同級生のSNSを見てエントリーへ

28歳の時に、株式会社GOBOUを創業して、デイサービスの運営と、高齢者のための体操お兄さん「ごぼう先生」としての活動を始めました。とはいえ経験の経験もなく、赤字続きで借り入れも底をつきそうな状況になり「どうしたら良いのか、果たしてこれで良いのか」という時期に差し掛かりました。そんな時に、小中学校の同級生の奥田くん(4期・5期OBの奥田さん)のFacebookを見て「奥田くんは面白い人との付き合いがある、東海若手起業塾には、面白い人たちとの付き合いがありそう!」と思って。具体的に何かが解決したかった訳ではなく「面白い人たちに会って刺激を受けたい!」という気持ちでエントリーしました。

 正直、起業した背景には、おじいちゃんおばあちゃんが好きなのはもちろんのことですが、少し流行で始めた感覚もありました。そのため、東海若手起業塾に行って経営を黒字化したいのか、事業を拡大したいのか、介護界のアイドルというキャラクターをブラッシュアップしたいのか…はブレブレでした。「デイサービスは他でもやってるし、介護界の体操のお兄さんっていないよね!」と実行委員会の方に褒めていただいたこともあり、最終報告会では「介護会のアイドルになって自分が介護を変えて行きます!」とプレゼンしました。ただ、今思えば自分を主語にする場所ではなかったですね(笑)

一人で体操座りして悩んだ研修

入塾して最初の研修で「予防を舐めていないか」「自分のことだけ考えている」と思い切り叱られました。その日の夜に、ベッドで体操座りをして悩んだのを今でも覚えています。その後も情報発信や行動は色々してみたものの、手応えがなくしんどい時間が続きました。しかし最終プレゼンの時期になり、メディアに出たり東京から仕事をもらえたり…と、山あり谷ありな半年間だったなと思います。東海若手起業塾に入って一番痛感したのは、実力の無さです。ちゃんと勉強してみようと思って本を買ってみたんですが、読めなくて(笑) 周りは良いことを言ってくれるんだけど、自分がそれを続けられるかとなると、難しいことばかり。半年間で自分に合わないことがそぎ落とされた感覚がありますね。理学療法とか社会福祉士になることも選択肢の1つでしたが、ある人から「それってみんな持っているけど、社会変わらないよね」と言われたんです。高齢者の体操で前に出ている人はいないし…と、キャラクターの立場も俯瞰して見られるようになりました。メンターの人は俯瞰してみる力に長けています。自分は目の前を見ているので、当時は言われていることが分かりませんでしたが、今思うと、その視点がより広くなってきたなと思います。

目指すは2025年までに紅白出場!

卒塾後は、その年に本を3冊出して、キングレコードからもデビューすることができました。大手の方達と取引が増えましたね。今の目標は、2025年までに紅白出ること! 若い世代でもこうやって頑張っているって見せ続けることが大事かなと思っています。ちなみに、2025年というキーワードをくれたのも、メンターの 佐藤真琴さんでした。焦りを感じていた時期に「まだこれからやん。ピーク5年先でいいじゃん!」と言葉をかけてもらったんです。まだ焦らずにチャレンジしていっていいんだという気持ちになりましたね。そういう角度でアドバイスをしてもらえることもなかなかないですし、一言一言が栄養になっているなと思います。

Message

東海若手起業塾は 漢方!


東海若手起業塾は「漢方」のような場所でした。苦味があって、人によって合う合わないはあるけど、効き目があります。直球でぶつけてくれる言葉は、苦味があるもの。とはいえ、それも「はいこれ」と渡すのではなく、今の状況や、金銭的な規模感、自分の立ち位置を見て、調合して渡してくれます。一人一人に対しての、愛情のある言葉だなと思います。夢があって、一皮剥けたい人は、ぜひ来て欲しいです。また、僕は東海若手起業塾を通して「アイドルになりたい」が「アイドルになる!」に変わりました。やる!なる!という決心にもなるので、そういう人も相性が良いと思います。

簗瀬寛さんのプロフィール