3月4日に、東海若手起業塾15期の最終報告会をブラザーミュージアムにて開催しました!
今年は2部制とし、第1部は【東海若手起業塾15期生の最終報告会】、第2部は【東海若手起業塾15周年イベント】として開催。
そして今回は特別ゲストとしてブラザー工業株式会社 代表取締役社長 佐々木一郎氏がご登壇してくださいました!
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【第1部】15期生最終報告会
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起業家たちは9月のキックオフを皮切りに約半年間、地域の課題の本質や、その当事者やステークホルダー、またメンター陣から投げかけられる様々な角度からの問い、それから自分たち自身と真剣に向き合ってきました。
最終報告会では、起業家からこの半年間でのアクションやそれによって生まれた気づき、そしてそれらを元にした今後の事業展開や目指すビジョンについて、プレゼンをしてもらいました。
発表の後、チームメンバー(コーディネーター・プロボノ)からは起業家への応援メッセージを、それからメンター陣からは激励のコメントをいただき、ブラザー工業株式会社 代表取締役社長 佐々木氏からもコメントを頂戴しました。
トップバッターは、家庭ごみの削減と循環型社会を目指して、家庭用コンポストを世の中に普及するため、ITの力でデジタルペットが快適な屋内コンポストライフを手助けをしてくれる新しいコンポストを開発する、コンポスペット 代表の濱谷 政士さん。
濱谷さんは、東海若手起業塾の期間中に挑戦したクラウドファンディングを通じて支援の輪が広がった経験から、人との繋がりが重要だということに気づきます。東海若手起業塾では目先の目標だけでなく、もっと先の実現したい未来像を今一度考えるきっかけになったと言います。今後は多角的に事業を立ち上げながら「つくって、つかって 使い続けるサイクルをつくる。」HAMAYA philosophy を実現する挑戦が続きます。
2人目は、三重県名張市で地域の空き家の古民家町家を全面改修したコワーキングスペースFLAT BASEを運営し、まちづくりに挑戦している 一般社団法人つなぐ 代表理事 野山 直人さん。
さまざまな他自治体の事例を勉強したり、視察に行ったりしながら、自分たちの目指す「なばりえぇやん」という状態はどういう状態なのか?またそれを実現するにはどうしたらいいのか?を具体的に探していく半年間の旅でした。
名張に暮らす人たちが、何か挑戦したい!という思いを持つこと、そしてそれを実現できる場所があること、この2つが両輪でまわるように僕たちが環境を整えていきたい、と語る野山さん。チャレンジが立ち上がったあと、継続支援までできるような将来の展望も見据えました。
3人目は、岐阜県郡上市高鷲町で地域おこし協力隊を経て、空き家を改修した地域の魅力を体験できる宿を運営されている 交流宿 星降る家 いこい 代表 渡邉 慎 さん。
ハード面でもソフト面でも宿の整備を進めてきた渡邉さん。チームでたくさんの打ち合わせを重ねて作りこんできました。プレツアーをきっかけに、自分にとっては当たり前のことが、都会の子どもや親御さんには新鮮な体験になると気づきます。宿をつくる上で、人に頼ったり、助けてもらうことに苦手意識があった渡邉さんですが、やってみると相手も自分も楽しい。このように一緒に宿を作ること自体が貴重な体験となり、繋がりが広がっていく実感を持ち、積極的に周りを巻き込んでいけるようになったそうです。今後は空き家対策事業と宿泊事業の2本柱で未来の目標を見据えます。
起業家の発表の後は、チームメンバーのコーディネーターとプロボノから、それからメンターとブラザー工業の佐々木社長からも一言ずつコメントをいただきました。
「人を巻き込むところの頑張りを隣で見ていて、すごいなと思いました。今後も応援しています。」
「ここで提示してもらった具体的な事例や、その先に見える景色をこれからも大事にしていってください」
という起業家へのメッセージの他にも、
「起業家さんのために何ができるだろうかと試行錯誤を続けた半年間でした。」
「今の会社での課題と重なるところもあり、非常に勉強になりました」と、半年間を振り返ってのコメントをもらいました。
メンター陣からのフィードバックでは、
「これからも支援者に向けて語り続けてください。チームをつくる過程でビジョンが明確になると思います」
「地域の人たちやステークホルダーの人たちそれぞれの側に立った視点を忘れないでいきましょう」
「手段は時代に合わせて柔軟に変えていって良いので、これからも東海若手起業塾のネットワークを使ってくださいね」
最後まで愛のあるメンター陣のフィードバックでした。
ブラザー工業株式会社 代表取締役社長 佐々木氏からも激励のコメントをいただきました。
「その地域に住む人や、新たに参加してくれる人は一体何が嬉しいのか、相手の気持ちに立って考えてみてくださいね」
「できた堆肥で美味しい野菜が作れるなど、ユーザーにとっての楽しみが生まれるといいですね」
「宿泊客に貢献してもらうことで宿に愛着や親しみを抱いてもらうのはとてもいい試みですね。」
あたたかくも力強い、激励のメッセージをいただきました。
続いて4名のプロボノを代表して、ブラザー工業株式会社 LC開発部の原田 侑弥さんから
プロボノ活動の報告を「プロボノの成長を加速するには」というテーマで発表していただきました。
「ソーシャルビジネスビギナーであり、チームの中では不確定要素であるプロボノの成長は、チーム全体のアウトプット増加に繋がるのではないか」
「プロボノとして積極的にアウトプットの機会をつかみに行く、フィードバックの機会を得ることで成長を加速させたい」とお話しいただきました。
第2部へと続きます。
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【第2部】東海若手起業塾15周年記念企画
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まずはブラザー工業株式会社 代表取締役社長 佐々木一郎様より15周年記念講演をいただきました。
テーマは「自分たちの作品を残そう!」ということで、ブラザー工業さんの根幹にあるAt your sideの精神の本質や、自身が成長し続けるためには?というお話や、商売の本質、上手い上司の部下育成など、興味深いお話がたくさんありました。「失敗は成功の過程である」などたくさんの金言をいただき、
東海若手起業塾のメンター陣も、起業家たちも、会場の参加者の皆さんも、時折頷きながらじっくりと聞き入っていました。
貴重なご講演をありがとうございました。
続きまして特別対談企画としまして
ブラザー工業株式会社 代表取締役社長 佐々木一郎氏
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(一社)東海若手起業塾実行員会 代表理事 佐藤真琴氏
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東海若手起業塾 事務局長 古井千景氏
の3名によるトークセッションが行われました。
第1部・第2部ともに当日のライブ配信の模様はアーカイブを残しておりますので、下記リンクからぜひご覧ください。
15期最終報告会アーカイブ動画【第1部・第2部】:https://youtu.be/SFFSpbJvUNo
さて、支援期間は終了しましたが、ここからが本当のスタートです。東海地方を、そして社会を変えていく一歩一歩が始まります。
今後の15期の起業家の活動は、随時東海若手起業塾のホームページやSNSで紹介していきますので、ご期待ください!
また春から来年度16期生の募集が始まります。東海地方でご自身のチャレンジを加速させたい方、ぜひエントリーをお待ちしております!
※集合写真の撮影時のみ、マスクを外しています。
(事務局 太田)